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入浴、シャワー、食器洗い……。日々の生活において湯は欠かせないものです。その湯を使いたい時に使いたい量だけ供給してくれる「給湯器」は今や必需住宅設備の1つになっています。さらに日本の場合は性能、利便性などはどのメーカーも大差がないほど高品質な製品をラインナップしています。では日本のメーカーはどのようなきっかけと経緯で給湯器を開発してきたのでしょうか。ここでは給湯器を主力事業とするメーカー4社の給湯器事業の特徴を解説します。

リンナイ

リンナイは、1920年に加圧式石油コンロの製造が・販売から始まり、昭和初期にはガステーブル、ガスレンジ、ガスストーブ、ガス湯沸器などのガス機器を他のメーカーよりもいち早く取り組んだ古参のメーカーです。
2000年までにはコンパクト型ガス給湯器や給湯器付全自動風呂釜、高効率コンデンシングガス給湯器などを開発したことで給湯器メーカーとしては不動の立場となりました。
現在のリンナイでは、給湯器の他、厨房機器や空調機器、業務用機器なども手を広げて展開しており、様々な商品を独自の最新技術で生み出しています。これまでに蓄積してきた技術と高度な鋳造技術で安心と安全な商品作りを心がけています。

コロナ

コロナは1935年に設立し、「加圧式液体燃料コンロ」を開発し、その後は石油コンロの製造と販売に取り組んでいました。コロナのブランドの石油コンロは全国的に知名度を上げ、石油コンロのトップメーカーの地位を築きました。
そして現代では石油ストーブや石油ファンヒーターなどの暖房機器をメインに取り扱っています。またエアコンなどの空調機器や給湯器にもの住宅機器の製造にも乗り出し、最近では自然ヒートポンプ式給湯機「エコキュート」の販売にも力を入れています。
暖房機器のイメージが強いコロナですが、給湯器やエコキュートの評判は良く、顧客目線で分かりやすい操作性が人気な理由であると言えます。

ノーリツ

ノーリツは1951年に日本の風呂文化を広めるために「冷めないタイル風呂浴槽・能率風呂」を販売します。1970年代には給湯器も販売するようになり、他社にない商品としてリモコンで動かせるガス瞬間貯湯式給湯器を販売しました。
それからは住宅システム分野へ挑戦したり、海外市場へと挑戦したりなどを行い、日本を代表する住宅設備機器を販売するメーカーとして成長を遂げます。ノーリツでは創業の原点である「お風呂は人を幸せにする」の理念を大切にしており、その時の時代に合う最先端の給湯器を数々と開発しています。
現在は給湯器の他にビルドインコンロやガスオーブンなどの厨房機器にも注力しています。

 

長府製作所

長府製作所(本社ː山口県下関市)は、農機具の製造・販売を目的に1954年、現社名で創業したメーカーです。
しかし1960年に開発した農作物乾燥用石油バーナーのヒットを機に、家庭用温水ボイラ(1963年)を開発して住宅設備事業へ参入。続けて石油温風器(1965年)、石油ストーブ・風呂釜(1966年)などの開発により製品ラインナップを拡充。事業基盤を固めた上で1968年に農機具事業から撤退。住宅設備事業へ事業転換しました。
さらに1976年にルームエアコンを開発して家庭用空調機事業へ参入。FF式温風暖房機(1977年)、石油ファンヒーター(1980年)などの開発により製品ラインナップを拡充、家庭用空調機事業の基盤も固めました。
その後、
• 1983年:追焚き付ガス給湯器開発
• 1986年:直圧式石油給湯器開発
• 2002年:自然冷媒ヒートポンプ給湯器開発
などにより、同社は「お湯のある豊かな暮らしづくり」をテーマとする今日のビジネスモデルを確立しました。
同社は2020年12期現在、
• 「給湯器」……石油・ガス給湯器、自然冷媒ヒートポンプ給湯器、石油・ガス風呂釜など。売上比率44%
• 「空調機」……ルームエアコン、石油ファンヒーター、温水暖房システムなど。売上比率41%
の2事業を主力に、システムバス、システムキッチンなどの事業を加えた住宅設備総合事業を展開しているのが特徴と言えます。

 

まとめ

国際的にも定評のある日本の給湯器の品質は、ここで挙げた主要4社を始めとするメーカーのたゆまぬ改良と品質管理により磨き上げられてきました。今後はAIやIoTの活用により、「より便利で快適で、より安全」な給湯器に進化すると見られています。

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