駐車場を経営するにあたって、利回りを確保するためには、駐車稼働率を計算に組み込むことが重要です。駐車場経営に対する基本的な利回りの知識を身につけて、上手に経営を行っていきましょう。
利回りとは、投資したことによって獲得できる収益を１年あたりの平均値にならした割合です。駐車場経営における利回りは２つの側面があります。1つ目の側面としては、表面利回り（グロス）があります。表面利回りとは、１年間の駐車場収入を初期投資額で割ったものです。表面利回りを計算する際には、契約数や稼働率は考慮せず、年間の駐車場収入として算出していきます。年間の駐車場収入を算出する方法としては、満車時の賃料収入を抽出する必要があります。主な初期投資の内訳としては、アスファルト舗装などの土地整備費、看板設置、専用機器の設置工事日などが挙げられます。そのほか、土地を所有していなかった場合には、土地の相続費などが想定されます。表面利回りは、１年間の駐車場の全体収入を初期投資額で割るという比較的簡単な方法ですが、ランニングコスト等を踏まえていないため、確実性には欠けます。より、確実な方法で算出したい場合には、2つ目の実質利回り（ネット）を行いましょう。
実質利回りとは、１年間の全体の駐車場利益からランニングコストを引き、引いた額を初期投資額で割ったものです。ランニングコストの中には税金や管理委託費等があります。前述した、表面利回りよりもランニングコストを踏まえた計算式となるため、確実な利益を算出できます。初期費用やランニングコストなどは、駐車場を運営する会社に問い合わせれば、見積もりをもらえます。ぜひ、問い合わせてみましょう。また、正確な利回りを抽出するためにも、運営する駐車場の稼働率を把握することも重要です。稼働率とは、月額駐車場の場合、運営する車室数に対する契約車室の数を指します。コインパーキングの場合には、24時間のうちに何台駐車したかで算出することが一般的です。利回りの計算式に組み込むことで、よりリアルな数値を把握できるほか、経営には欠かせない要素となります。
まとめ
駐車場経営をするにあたって知っておきたい利回りの基本ついて紹介してきました。投資した金額に対して、どれだけの利益を確保しているのかを数値化することで、経営を円滑に進めることができます。利回りの基本を身につけ、理解に努めましょう。
