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独立を目指しキッチンカーへの関心が高まる

社会人になった時に入社した会社で定年まで過ごせば、年功序列でそこそこの地位を得て退職できるし、その後は退職金、貯金と年金で悠々自適。そのような人生設計はもはや過去の話だと多くの方が実感しているでしょう。

社会的・経済的な環境がめまぐるしく変化し、想像もしなかったような世の中になる。そんな時代になりました。独立志向が高まっている理由にはそのような背景があるのでしょう。しかし、一口に独立といっても容易なことではありません。そんななか、いま注目を集めているのがキッチンカーです。

とはいってもここ最近になって急に注目が集まっているビジネスなので、ご存じではない方も多いですよね。そこでキッチンカーとは何か、さらに開業するまでの流れについてご説明します。

オフィス街のランチ時やスーパー・ショッピングモール前のスペース、イベント会場などで小型車両を改造してパフェやケーキなどのお菓子類、サンドイッチやケバブ、カレー、お弁当などを販売している移動店舗を見かけたことがないでしょうか。

アルコールを含む飲料、お菓子類、料理など提供されるメニューは多彩ですが、それら全てがキッチンカーです。子供の頃にタコ焼きや焼き鳥などを‟屋台”で買った記憶のある方は多いと思いますが、あれを明るくお洒落な雰囲気にしてそのような雰囲気に合ったメニューを提供するのがキッチンカーといってもいいでしょう。

※当サイトに掲載している情報は令和4年3月時点のものとなります。予めご了承ください。

ここ10年ほどで人気が急上昇

人気が出始めたのは2010年頃から。ランチ難民が話題になったオフィス街でビルのオープンスペースを利用し、手軽でリーズナブルに、しかも様々な店舗からその日の気分でメニューを選ぶことができるためビジネスパーソンの心を鷲掴みにしました。

その後、順調にキッチンカービジネスが成長していったのは利用者の人気もありますが、スタートまでのハードルが他のビジネスで独立開業するよりも低いということが大きいといえるでしょう。開業に必要な資金はもちろん千差万別ですが、少なくても300万円ほどあれば済みます。

同じフードビジネスでも固定店舗をオープンする場合だと最低でも1,000万円は必要だといわれますからその3割強で済むということです。またランニングコストいうことを考えても1人でも営業できるので人件費は最小限で済み、メニュー数もそれほど多くなくていいので水道代や電気代、光熱費も低く抑えることができます。

もう1つのメリットといえるのが営業する場所を状況に応じて移動できるということ。固定店舗は当たり前ですが土地に縛られます。例えば、隣の駅に大型のショッピングモールができて人の流れが変わってしまうと、既存の顧客を維持してさらに新規顧客を獲得するのはかなり難しいでしょう。

しかし改造した小型車両で営業できるキッチンカーならば、客数が減った場合は移動できますし、さらに売り上げが見込めそうな場所を見つけたら容易にビジネスの場を移すことができる機動性を持っていることが特徴です。ただし、自治体ごとに申請して営業許可を取得しなければなりません。詳細については後述します。

素早く提供できるメニューが最適

キッチンカーはメリットもあり新規開業も容易ですが、それでも十分な準備なしでは成功は難しいでしょう。そこで開業までの流れを見てみましょう。

最初にしなければならないのが何を売るかを決めること。凝ったメニューは他との差別化が図れると思われる方もいるでしょう。開業に当たりきちんと調理学校で技術を身に付けたり、プロの料理人としてすでにどこかの店舗で働いていて独立を考える場合は別ですが、まったくの素人の場合は提供が容易な簡単なものを選び、メニュー数も絞ることをお勧めします。

本格的な料理は調理工程が多いのでプロでも提供まで時間が必要ですし、材料費もかかるので原価も高くなりがち。つまり利益率が低いので価格を抑えようとしたら、かなりの数量を売らなければビジネスとして成り立たないということです。お客様は一定の水準を満たしていれば手早く買えてリーズナブルな価格を求めています。メニュー数も絞り調理が簡単で素早く提供できるものを選ぶことをお勧めします。

また、どこで営業をするかもキッチンカーのビジネスを成功させる重要なポイント。キッチンカーを出店するのに適した場所はオフィス街、大学や専門学校に隣接するオープンスペース、公園や公共施設、大型商業施設前のスペース、イベント会場とその周辺などです。

そのスペースの土地所有者から事前に必ず許可を取ってください。無断で出店するとトラブルのもとです。杉並区や世田谷区、江戸川区などの自治体では、公園をはじめとした公共スペースに付加的な魅力を加えて利用促進を図るために、キッチンカーの出店を公募しています。詳しくは区のホームページで確認して、場合によっては相談してみてください。おなじような試みを行っている自治体は他にも考えられるので、情報収集してみましょう。

次に行わなければならないのが資金計画です。メニューが決まればそれを提供するために必要な設備も具体的に決めることができるので、それにそって必要な額を算出してください。絶対に必要なのが当たり前ですがキッチンカー。小型車両を購入し専門の業者に製作してもらうか中古を専門業者から買うという方法が最も一般的です。一般的なメニューを提供する場合は中古のキッチンカーを手にいれる方が経費は抑えられるでしょう。しかし、オリジナルのメニューにこだわりたいならやはり独自の仕様で専門業者にキッチンカーを製作してもらうことになります。

自己資金だけでなく公的な融資も活用

では業者に製作してもらう場合の費用はどれくらいかかるのでしょうか。あくまでも目安ですが、軽トラックの新車ならば購入費に最低で70万円ほど、中古ならば約50万円、製作費は50~70万程度と考えておいてください。装備の内訳は衛生を確保した充分な広さを備えた作業スペース、運転席と作業スペースとの仕切り、約40、80、200リットルいずれかのタンク容量の給水設備、手洗い場、洗浄設備、冷凍設備、保管設備、ゴミ収納設備などです。

さらに調理に必要な厨房機材、商品を梱包する使い捨て容器などもそろえておく必要があります。

これらを調達するための資金としてはすでに触れたとように最低での300万円を覚悟しておいてください。ただし、自己資金が足りない場合は融資を受けるという方法があります。具体的にはものづくり補助金(融資機関:国中小企業団体中央会)、地域創造的企業補助金(融資機関:経済産業省中小企業庁)、地域雇用開発助成金(融資機関:厚生労働省)などです。また、東京都では一定の条件を満たした場合には、キッチンカーを開業する助成金として100万円を貸しだす制度があります。ほかにもキッチンカーを開業するための助成制度を設けている自治体がありますから、開業をしようと思っている場所の自治体へ問い合わせてみてください。

さらに必須なのが飲料や食品を扱うビジネスなので食品衛生責任者の資格。食品衛生協会が各都道府県で行っている6時間ほどの講習を受講することで取得可能です。なお、栄養士、管理栄養士、調理師の資格保有者は講習が免除されます。

もう1つ絶対に必要なのが営業許可。キッチンカーに調理・加工する設備を揃えその場で調理して販売する場合には食品営業自動車、加工済みで包装された弁当などを提供するならば食品移動自動車の営業許可を取得しなければなりません。この2つの許可は出店エリアの保健所ごとに申請・許可が必要です。ですから、数ヶ所を移動して営業したい場合や営業場所を変更する時にはそのエリアの保健所で取得しなければなりません。地域により許可の要件が異なるので、事前に当該保健所へ問い合わせるといいでしょう。

ところでコーヒーなどの飲料、クレープ、タコ焼きなどは簡単な処理と盛り付けだけで完成するのでキッチンカー内のスペースだけで調理を完結することができます。しかし刻む、混ぜる、下茹でするなどの一次処理が必要なメニューを扱う場合には、キッチンカー以外に仕込みを行う場所を確保する必要です。そのようメニューの場合には、仕込み場所も保健所の営業許可を取得する必要があります。

固定店舗で供している料理に近いメニューを販売する場合は、キッチンカーのスペースと設備のみでは調理出来ないので、一定以上の厨房器具を備えたスペースを用意しなければなりません。自宅に設ける場合でも普段使用しているキッチンではなく専用の仕込みスペースが必要です。

しかし専用の物件を借りて厨房器具を揃えるとなるとバカなにならない費用が発生。そこで厨房器具や銃器などを残したまま廃業した飲食店を居抜きで借りたり、月額制で厨房スペースを貸し出しているレンタルキッチンを利用するなど費用を抑える工夫をしましょう。知人の飲食店の厨房を空き時間に貸してもらうという方法もありますが、喫茶店の厨房を借りて簡単なフレンチランチの仕込みをするといったケースだと保健所の営業許可が下りない場合があるので、事前に当該の保健所で確認をするようにしてください。なおキッチンカー自体も保健所へ持ち込んで検査を受けることが必要となります。

成功するためにしっかりとした計画立案を

なお、2021年6月1日から改正・食品衛生法が施行され、キッチンカーの営業許可も変更されました。詳しくは下記の厚生労働省のサイトをご覧ください。

概要:概要PDF画像

背景・主旨:背景・主旨PDF画像

改正の概要:改正の概要PDF画像

より具体的で詳細な内容が知りたいという場合は、キッチンカーを営業する場所を管轄する保健所へ相談するといいでしょう。

しかし、キッチンカーのビジネスには興味があるけど、とても自分には上記のような準備は無理だし、料理も全くやったことがないという方もいらっしゃいますよね。そういう場合にはキッチンカーのフランチャイズに加盟するという方法がお勧めです。さまざまなサポートを受けることができ、必要な知識の講習を受けることもできます。

以上がキッチンカーを開業するまでの流れです。それなりのハードルがあり、もちろん失敗もあり得ますが、しかし独立開業にはリスクはつきもの。安易な考えでの開業はおすすめできませんが、事前に十分なリサーチを行いきちんとした計画を立てるのならばチャレンジしてみる価値はあるでしょう。

お勧めキッチンカー製作業者

以上がキッチンカーに関する開業までの流れですが、最後にキッチンカー製作を行っている専門業者をいくつかご紹介しておきます。

SIGEN BOX(シゲンボックス)

サポート内容 各都道府県の図面・申請書、構造変更に対応したキッチンカーの製作に対応。自社オリジナル製作のキッチンカーも販売
会社情報 東京都町田市小山町3503
042-703-7931

フードトラックカンパニー

サポート内容 開業支援、保健所営業許可サポート、アフターサービス
会社情報 東京都目黒区上目黒410-4
03-6671-5299

株式会社楽園

サポート内容 営業許可取得のフォロー、開業サポート、HACCP導入フォロー
会社情報 大阪府吹田市垂水町3-6-37-90
06-6305-7305

フリーウェイ 湘南ガレージ

サポート内容 丸洗いできるオールステンレス製キッチンカーの製作
会社情報 神奈川県平塚市四之宮 4丁目11-3

オートガレージKAZU

サポート内容 ヒアリングに基づいてオリジナルのキッチンカーを短期で納入
会社情報 会社情報:群馬県館林市赤土町802-1
0276ー55ー3540