廃品を屋外に運び出した後は、トラックの荷台にそれを積み、更に崩れないように固定しなければなりません。
しかし運搬業者でもない人が、その作業をスムーズに行うのは困難です。
大きな荷物を固定するためには、相応の知識、技術が求められるからです。
集積所やリサイクル処理工場に自分で運び入れる場合に備えて、ロープで確実に固定する方法だけでも学んでおきましょう。
運送中に荷台から荷物が崩れてしまえば、大変な事故が発生するかもしれず、そうなると取り返しがつきません。
限られた時間で確実に固定するためには、お決まりの結び方を覚える他ありません。
ロープで固定する技術はロープワークと呼ばれ、運送業者等はきちんと学びます。
学ぶと言ってもそれほど難しいものでもなく、不器用な人でも何度か練習すれば慣れるはずです。
また荷物を固定すること以外の用途で活かすこともできるのがロープワークです。
登山やキャンプでもロープワークは役立つので、よい機会だと考えて覚えるようにしましょう。ロープワークを覚える上で大切なのは、用途に適した結び方を選択できるようになることです。
また当然ではありますが、最初から最後まで正確に結ぶことです。
これらを軽んじると、ロープは簡単に緩んでしまい、結果的に荷物を固定できません。
ロープの素材を選ぶ時は、強度と解きやすさとのバランスを考慮しましょう。
すぐに切れてしまうようなロープは論外ですが、荷解きが難航するような素材も適していません。
業者の間でも広く用いられるのはビニロンロープです。
ビニロンロープの特徴は強く、滑りにくいところです。大きな家具を固定するのに便利なロープです。