テレビやエアコン、冷蔵庫に洗濯機……どれも便利な家電ですが、壊れてしまえば邪魔になります。
すぐにでも自治体で回収してほしいものですが、家電リサイクル法がそれを阻んでいます。
つまりお金を払って業者に回収を依頼しなければならないのです。
家電リサイクル法は資源の有効利用を促進するために制定されました。
上記の家電から出る大量の廃棄物を少しでも減らすために、解体した上で部品を目的別に分けなければならないのです。
家電メーカーはリサイクル料金を設定しているのですが、かなりのばらつきが認められます。
リサイクルの仕組みも世間の方の多くはあまり知り得ていません。
テレビ、冷蔵庫、洗濯機を購入したら、いつかはそれらを廃棄しなければなりません。
その際、リサイクル料金を支払って、家電販売店に引き取ってもらうのが一般的です。
販売店は引き取った廃棄品をリサイクル家電集積所に運び入れます。
そしてそれぞれの集積所は、それらの廃品をリサイクル工場に引き渡すのです。
消費者自身が集積所に運び入れることもありますが、手間と費用の相場が分からず、結果的に高くついてしまうことも珍しくありません。
リサイクル工場は運び込まれた廃品を細かく分別し、リサイクル不能と判断された部位はそのまま廃棄されます。
家電リサイクル法の陥穽はこれまでにも幾つか指摘されてきました。
一番の問題は、家電の購入価格にリサイクル料金が上乗せされていない点です。
裏を返せば廃棄時にその料金を支払わなければならず、結果的に不法投棄に走る消費者、違法業者が後を絶ちません。
悪質な違法業者は廃品を無料で入手し、それを金属買い取り業者に売りつけています。
海外で密かに修理させ、再販売しているケースもあります。