過払い金返還請求を手伝ってくれる弁護士の多くは普通の仕事人ですが、中にはお金儲けに走る弁護士もいないわけではありません。このような弁護士に引っ掛からないためにも、見分けるためのコツを学んでおきましょう。
悪徳弁護士に多いのは、事件屋、整理屋と呼ばれるところから紹介された者です。事件屋、整理屋とは詐欺を働く業者を指し、多重債務に苦しむ人に近寄っては、「楽にしてくれる弁護士を紹介する」と囁きます。ご存知のように、法律事務を行うことが出来るのは弁護士のみです（弁護士法）。当然弁護士でない者が借金整理を有償で引き受けたら、犯罪行為として罰せられます。
しかし悪徳業者である整理屋は困っている人に近づき、自分の手で解決してあげると言って騙しにかかるのです。その時信用させるために一時的に呼ばれる者こそ、悪徳弁護士です。悪徳弁護士は形だけの面接、形だけの受任通知を行いますが、すぐに消えていなくなります。受任通知は貸金業者からの督促を停止するため、クライアントはますます信じてしまいます。騙されていることに気付かず、債務整理が進んでいると思い込み、遂には弁護士費用まで払い始めます。この弁護士費用が裏で山分けされているという寸法です。
このような弁護士と近付かないようにするには、怪しい業者から紹介された弁護士は、本物の弁護士であろうと信用しないように努めることです。また彼らは委任契約書を作成しない傾向があります。怪しい業者の特徴としては、「借金の相談に乗るNPO、ボランティア」が散見します。また貸金業者自身であることも珍しくありません。
